家族で考える
帰省して、親の歩き方が気になったら。
お盆や年末に帰省して、親の歩く速さや立ち上がり方に、前と違うものを感じる。そう感じる人は少なくありません。気になったまま次の帰省を待つ前に、離れて暮らす家族にできることを順に並べました。
気になったのに、様子を見る人は多い。
離れて暮らす親に帰省で会った30〜60代650人への調査では、74.2%が親の衰えを感じたと答えています。感じた内容でいちばん多かったのは、歩くことや運動に関わる変化で、68.0%でした。
衰えを感じたあとの行動でいちばん多かったのは、特に何もせずに様子を見ることで、約4割でした。様子を見た理由は、まだ対策が必要なほどの段階ではないと思ったが43.2%、衰えを指摘しても拒絶されると思ったが12.6%、親のプライドを傷つけると思ったが12.1%です。
様子を見るのは、悪い選択ではありません。ただ、次に会うのが半年後なら、そのあいだに何が変わったかを家族は知ることができません。様子を見るなら、何を見るかを決めておくと、次の帰省で判断しやすくなります。
比べる相手は、前に会ったときの本人。
一度会っただけで、良い悪いを決めるのは難しいものです。比べる相手は、ほかの家の親ではなく、前に会ったときの本人です。たとえば次のようなことは、電話や短い帰省でも確かめられます。
- 買い物や散歩など、外に出る回数
- 階段や段差を、どう上り下りしているか
- 椅子や床から立ち上がるとき、どこに手をついているか
- 家の中で、長く座っている場所と時間
気になる変化が続くときは、からだの状態の判断を家族だけで抱えず、かかりつけの医師に伝えてください。
相談できる窓口は、親が住む町にある。
親が住む市町村には、地域包括支援センターがあります。高齢の方の暮らしについての総合相談を受ける、市町村が設けている窓口で、全国に5,487か所(2025年4月末。支所を含めると7,374か所)あります。
「運動して」は、届かないこともある。
さきほどの調査で様子を見る理由に挙がっていたように、子どもから言われる「運動して」は、心配よりも指図として受け取られることがあります。
決めるのは本人です。家族にできるのは、本人が選べる形で材料を並べることです。「これを使って」と渡すより、本人がどうしたいかを先に聞くほうが、話が前に進みやすくなります。
家族が全部を言わなくてもかまいません。家族が気になっていることを、かかりつけの医師や地域包括支援センターの人に伝えておく方法もあります。
家に道具を置くなら、先に決めておくこと。
家の中に運動の道具を置くことを考える家族もいます。その場合は、買う前に家族で次のことを決めておくと、置いたまま使われなくなることを避けやすくなります。
- どこに置くか。台が沈まない硬い床か、コンセントは近いか
- 誰がそばにいる時間に使うか。はじめのうちは家族が見守る
- 止め方と、困ったときの連絡先を、本人が分かっているか
- 本人が実物を見て、自分で使うと決めたか
道具は、歩くことや外に出ることの代わりにはなりません。
本製品は医療機器ではありません。運動のための器具です。病気の治療や予防を目的としたものではありません。
文:BODYGREEN 日本販売サイト 編集部
出典
- 株式会社LIFULL「帰省時の親の衰え・違和感についての意識調査」(実施 LIFULL senior、2026年6月5〜9日、帰省した30〜60代650人、インターネット調査)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000889.000033058.html - 厚生労働省「地域包括支援センターについて」(2025年4月末現在の設置数)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/chiiki-houkatsu/index.html